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第2期生・女子学生座談会

(司会)

今日は,1年生女子学生みなさんに,都市マネジメント学科での大学生活について,いろいろとお話を聞いていきたいと思います.みなさんの所属する都市マネジメント学科は平成23年4月にスタートした新しい学科ですが,この学科の存在をどのようにして知りましたか?

(宮田・鈴木)高校にあった大学案内の冊子で知りました.
(小坂)予備校の受験案内で見たのと,インターネットで見ました.
(児玉)私もインターネットで見ました.
あとは学科のパンフレットも参考になった記憶があります.
(熊谷)インターネット大学案内学科パンフレット...いろいろ見ました.

 

(司会)

なるほど.大学案内やパンフレットだけでなく,インターネットの情報も受験生には大事なのですね.では,いろいろな情報を集めながら,(受験生の時は)どういうことを学ぶところだと思っていましたか?

(児玉)「まち」を設計する技術を学ぶところだと考えていました.建築を学べる
ところは多いけど,まち全体を設計する学科はめずらしいですよね.
(熊谷)「まちづくり」を学ぶところだと思っていました.まちづくり,というのは
漠然としているのですが,大学案内などの資料を調べてみると,この学科は
建設技術を基盤としていることが分かりました.
(鈴木)まちの建設計画とか,復興に直接かかわることを学ぶイメージがありました.

(司会)

確かに「まちづくり」というのは,高校生にとって漠然とした分野でしょうね.そんな漠然とした(笑)学科に興味を持った理由を教えてください.

(宮田)私は,以前より土木や建設に興味がありました.東日本震災を経験し,
その知識を活かして復興のために貢献したい,と思ったのが動機です.
これからのまちづくりに携わりたいと思いました.
(小坂)震災以前は医療関係に進学したいと思っていましたが,やはり私も震災の影響
が大きかったです.私は内陸にいたので大きな被災はありませんでしたが,
私自身が復旧や復興の役に立ちたいと思うようになりました.
(児玉)もともと「まちの設計」に興味がありました.東北地方の大学で,まちづくり
を専門にしている学科があることを知り,志望しました.
(熊谷)震災のあと若い人が町を離れ,まち全体の元気がなくなりつつあり,寂しい
思いをしました.まちの活性化はどうしたらできるのか,そんなことを学べる
大学があるのか,と考えていたときにこの学科の存在を知りました.
(鈴木)私も震災の影響が大きいです.親戚が津波に被災し,復興に携わりたい
強く思いました.
(小坂)あと,学科名が格好良いと思いました.
(一同)確かに!(笑)

(司会)

1年生には全体的に「復旧・復興へ貢献したい」と思って入学してきた学生が多いですね.「まちづくり」の実践が学べる学科ということが高校生にもきちんと伝わっていて,教員としても嬉しいです.さて,みなさんそれぞれのイメージや夢を抱いて本学科に入学したのですが,入学後にイメージの変化は何かありましたか?

(鈴木)私は高校の時に都市マネジメント学科の先生による模擬授業を受けたのです
が,その時は「都市マネジメント」で何を学ぶのか,まだぼんやりしていま
した.でも入学後に大学の授業を受け,先生の話を身近で聞くにつれ,
「まちづくり」のために何が必要なのか,具体的に分かってきました.

 

(司会)

「まちづくり」という言葉はよく聞くけれども,そのために具体的にどのような知識や技術が必要になるのかは,専門的なことも多く,高校生には難しいかもしれませんね.それでも1年生のうちに具体的に分かってくるのは,やはり将来の夢がしっかりしている証拠でしょうね.大学の専門の授業は難しくないですか?

(小坂)高校の授業と違い,ただ黒板を写すだけでなく,自分で考えながらノートを
取らないといけないので,はじめは難しいと思いました.
(一同)生活リズムがまったく変わりました.
(小坂)個別の授業の話になるんですが,地盤地質学[1]の授業を受けて,すごく身近
な対象を勉強しているんだ,と思いました.地盤って目に見えないので以前
は興味というか,別に気にするようなものではなかったのですが,
勉強してみると,奥が深い
(鈴木)普通高校出身なので,工学の技術的な授業は難しいと思うときもあります.
(熊谷)私も普通高校出身なので,エンジニア[2]の勉強は一から勉強しなくては,
という思いがあります.でも先生が「これはプランナーコースに進んでも
抑えておいた方がいいよ」と重要なところを分かりやすく示してくれるので,
将来のためだと思って頑張ってます.
(児玉)やっぱりエンジニアの授業は正直難しいと感じますね.でも「都市マネジメン
ト」という分野が漠然としている感があるので,エンジニアの授業で社会基盤
や建設技術の具体的な事例の話を聞くと,何のためにやっているのか,という
イメージは湧きやすいです.
(小坂)測量実習ははじめての経験なので,分からないことが多かったのですが,
工業高校出身の学生は,測量機器の扱いなど慣れているので,いろいろと
助けてもらいました.
(鈴木)あと,CEコンピュータ基礎[3]の授業は,楽しかったです.ワードやエクセル
を使いこなせると,他の授業のレポートとかに活用したい,と思えるような
内容でした.

(司会)

学生から見た,都市マネジメント学科の特徴って何でしょうか.

(宮田)先生と学生の距離がすごく近いと思います.
(小坂)確かに,先生の部屋は訪問しやすいですね.入学前に思っていた「大学の
先生」イメージとは全然違いました. 授業の構成も,1年生から少人数
セミナーがあり,先生と近い距離で話がしやすい環境が整っているおかげ
だと思います.そして,明るく楽しい先生が多いですね(笑).
(鈴木)そうそう,真面目な話だけでなく,アルバイトの話とか雑談もしてくれます.
(笑)
(鈴木)あと,この学科は,2つのコースのうち,自分の進路にあったコースを選択
できることが良い点だと思います.就職率も高く,先輩方の就職先も幅広く,
いろいろなことが勉強できる環境ですね.

(司会)

就職の話がありましたが,都市マネジメント学科の前身である建設システム工学科は2年連続で就職率100%を達成しています[4].みなさんは将来どのような進路を考えていますか?

(熊谷・小坂・児玉・鈴木)公務員志望です.都市マネジメント学科は,「公務員試験
教養科目対策講座[5]」を実施していますよね.専門科目に比べて教養科目は
勉強不足になると思うので,とても興味があります.2年生になったら受講し
ようと思うので,これからも是非続けて欲しいです.

 

(司会)

さきほど話題に出た,「2つのコース」ですが,みなさんは,プランナーコースとエンジニアコースのどちらに興味がありますか?

(鈴木)被災地を復旧するだけでなく,以前よりも発展したまちを計画したいという
夢があります.プランナーコースで,まちの計画を学びたいと思っています.
(熊谷)どうすれば,より住みやすいまちになるか,計画する立場に立ちたいです.
それを実現するのは,どちらかと言えばプランナーコースかなあ.
(小坂)私は公務員志望なので,都市計画により関係の深いプランナーコースの選択
を考えています.
(宮田)私は...まだ....決まってないです.というか悩んでいます.
いち早く地元の復興に携わりたいのですが,どちらのコースが適している
のか,自分の能力も考えながら,コース配属までに,先生や先輩からいろいろ
な話を聞いていきたいと思います.

(司会)

ところで,課外活動は何かしていますか?

(小坂)私はテニス部に所属しています.入部前は,工業大学なので女子部員がいる
かなあと不安だったのですが,女子の先輩部員と一緒にとても楽しく活動
しています.
(児玉・熊谷)私たちは写真部に入っています.週1回程度活動しています.
(鈴木)私は吹奏楽部です.ものすごくトランペットが上手い先輩がいるのですが,
最初は「学生なの?」と不思議な目で見ていました.いろいろな人と交流でき
るのが部活の良いところだと思います.

 

(司会)

みなさんの中には,親元を離れて仙台で一人暮らしをしている人もいますね.一人暮らしをしてみて感じた仙台というまちの印象や,一人暮らしの良い点・大変な点を教えてください.

(宮田)人がいっぱいいる(笑).
(小坂)駅前にいろんなショップがあって,買い物に困らないまちですよね.
(児玉)あと,交通が便利なところだと思います.
一人暮らしの良いところは,自由に過ごせるところですね.
(小坂)好きなときに好きなことが出来る! でも,家事は大変かも(笑).
(児玉)うん,ちょっと面倒(笑).
(熊谷)確かに料理が出来ないと辛いかも...(笑).
自分の時間が作りやすいのは良いところですが,生活リズムを自分で整える
必要があるので大変ですね.

 

(司会)

私も学生時代は一人暮らしでしたが,みなさんと一緒で,家事は...辛かったですね(笑).
さて,この座談会も終盤になりますが,来年度(2年生)以降にチャレンジしてみたいことがあれば教えてください.

(児玉)いろいろな資格を取るための勉強を始めたいと思います.
(鈴木)私も資格勉強したいです.あと,今までにしたことのないこと,たとえば
ボランティア活動などにチャレンジしてみたいと思います.自分の視野を
広げたいです.
(熊谷)ボランティア活動には私も参加したいと考えています.地域の人々と触れ合う
ことで,「まちづくり」には何が必要なのかを考えることができれば良いです
ね.あと,今までしたことのないアルバイト
(小坂)大学生活では,テニス部で成績を残せるように頑張りたいと思います.
プライベートでは海外旅行に行きたいなあ.
(宮田)私もいろいろなところに旅行に行きたい.一人旅で!?(笑)

 

(司会)

それでは最後に,高校生にメッセージをお願いします.

(熊谷)女子だから工学部はちょっと...という気持ちは無くした方が良いと
思いますよ.
(児玉)「工業大学」ですが,普通高校出身でも勉強についていける環境が整っている
と思います.
(宮田)先生が身近な存在に感じるので,分からないところも気軽に聞きに行ける
楽しい大学です.
(小坂)将来の方向性が決まりやすいし,就職率もいい学科ですよ.
(鈴木)土木とか,まちづくりとかに興味があって,でもどうしようかなあ,と思って
いるのなら,まずは見学に来てください.きっと選択肢が広がると思います.

 


[1]

千葉則行教授担当科目.地盤の構成や成り立ち,地形との関わりなどを解説する講義.

[2]

都市マネジメント学科では,2年進級時にプランナーコースエンジニアコースのいずれかにコース分けが行われる.プランナーコースは,構想・企画・運営力に関する科目を多く学ぶカリキュラムになっており,一方のエンジニアコースは,社会基盤工学の高度な技術に関する科目を学習するカリキュラムになっている.

[3]

菊池輝准教授担当科目.大学での学習に必要となるコンピュータの操作方法,ワープロソフトや表計算ソフトの使用法を解説する講義.

[4]

2010年度および2011年度の卒業生は,就職内定率100%.

[5]

2012年度から開始した就職支援策の一つ.東京アカデミー仙台校講師による対策講座を特別割引価格にて,学内の教室にて受講可能.都市マネジメント学科では,学科独自の就職資料室を開設するなど,就職支援に力を入れている.