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【2021.09.17】繰返しプレッシャメータの現地実験(権研:地盤工学)

権研究室(地盤工学)では、「軟弱・改良地盤の耐震性能評価へ適用可能な繰返しプレッシャメータ試験法の開発」の研究活動の一環として、9月16-17日に現地実験を実施しました.

研究課題名が長くて難しそうにみえますが、簡単に説明するとこの研究では、一定深度の地盤に風船のようなゴム膜(これを、プレッシャメータと呼びます.下の写真を参照)を挿入し、その中に水を注入・排水させることで繰り返して地盤にせん断力(地震力に相当)を発生させ、液状化に対する地盤の耐震性能を評価しようとしています.権研究室も共同研究者として、複数の大学・研究所・企業で構成されているこの研究グループに参加しています.

これが「プレッシャメータ(プローブ)」と呼ばれるものです.これを地盤に挿入して黒い部分のゴム膜を膨らますことによって地盤に力を入れます.

権研究室では、新しい繰返しプレッシャメータ試験法の考え方に基づき、昨年度からハードウェアとソフトウェアを同時に開発しました.まだ、様々な側面で改善の余地がありますが、室内・現地試験を実施しながら一歩ずつ前に進んでいます.

研究室開発の繰返しプレッシャメータ試験制御・計測プログラムです.このプログラムでプレッシャメータに水を注入・排水しながら、その時の地盤の変化を測定しています.

今回の現地実験では、最深GL-7.30mまでプレッシャメータを設置し、粘土層・砂層に地震力を発生させる実験を行いました.この研究に参加している権研の4年生2名も同行しました.次回の現地試験に備え、今回の実験のデータ整理、システムの改善、さらに室内での検証を実施する予定です.

プレッシャメータを挿入するために、地盤に穴を作っています.
トラックの荷台に試験装置を設置してパソコン制御で実験を行っています.試験機の設置・試験条件の入力は研究室の学生が行いました.また、本学科の愛馬「学科トラック」が試験機の運搬・移動、試験台、休憩空間、事務空間として大活躍しました.