平成25年2月18日(月)に,西山卓氏博士論文「準三次元斜面安定解析法に関する研究-部分抑止力を考慮した対策工設計法の提案-」の公聴会を行いました.
以下は,主査である今西教授のレポートです.
自然斜面でひとたび山崩れや地すべりが起これば、その被害は人的にも物的にも甚大であり社会への影響も極めて大きい。さらに、地すべりが起こった箇所では、再び自然変化が引き金になり崩壊の起きることが懸念される。本論文はこのような三次元的な形状を考慮した解析手法を考案し、これを用いて部分抑止力を導入した合理的な対策設計手法として提案している。また、三次元の数値解析プログラムを用いることなく、一般の表計算ソフトを用いて同等の対策工の設計ができる点も特筆すべきである。