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記念講演会

概要

月 日:平成29年11月18日(土)14:00 ~ 16:00
場 所:東北工業大学 八木山キャンパス 6号館3階631教室
講演者:
① 神山 眞氏(東北工業大学名誉教授 工学博士) ご略歴はこちら

神山眞名誉教授

演題「地震防災・減災の視座とCivil Engineering」 ご講演概要はこちら

*神山先生から同窓生の皆様へのメッセージ

② 舟腰憲二氏(本学科27回生、
平成11年本学大学院工学研究科土木工学専攻博士前期課程修了、
東日本旅客鉄道株式会社 東北工事事務所 復興推進課)

演題「震災からの鉄道復旧を通して、思うこと」

③ 及川智宏氏(本学科32回生、
平成16年本学大学院工学研究科土木工学専攻博士前期課程修了、
仙台市建設局道路部道路計画課、技術士(建設部門))

演題「成熟社会における土木技術者として思うこと」

参加費:無料

神山 眞 氏(東北工業大学名誉教授 工学博士)

 ご略歴

1945年10月 栃木県足利市生まれ
1968年 東北大学工学部土木工学科卒業
1968年 飛島建設株式会社入社(1970年3月退社)
1972年 東北大学大学院工学研究科修士課程修了(土木工学専攻)
1972年 東北工業大学勤務(工学部土木工学科助手)
1973年 東北工業大学講師(工学部土木工学科)
1977年 東北工業大学助教授(工学部土木工学科)
1985年 工学博士(東北大学)
1990年 東北工業大学教授(工学部土木工学科)
1991年 レンセラー工科大学(アメリカ合衆国)客員教授(1992年3月まで)
1993年 東北工業大学教務部長(1996年3月まで)
2001年 東北工業大学教授(工学部環境情報工学科の新設に伴い同学科へ移籍)
2008年 東北工業大学工学部長(2009年3月まで)
2011年 東北工業大学名誉教授

(学会活動その他)
土木学会、地盤工学会、日本地震学会、日本地震工学会、雪工学会、国際地盤工学会、アメリカ地震学会、国際地震工学会の各会員を経て、現在、土木学会名誉会員、地盤工学会名誉会員。

土木学会関係経歴:論文報告集編集委員会委員,耐震工学委員会常任委員,「振動便覧」改訂編集委員会委員,論文集査読委員,東北支部幹事,地震工学委員会委員,論文集編集委員会委員,2003年宮城県沖地震・宮城県北部地震土木学会地盤工学会合同調査団団長.「震度計の設置促進と震度データの利用高度化に関する研究小委員会」委員長、土木学会理事(調査研究担当)を歴任。現在、土木学会地震工学委員会顧問。

地盤工学会関係経歴:東北支部幹事長、地盤工学会理事(総務担当)、地盤工学会東北支部支部長を歴任、現在、地盤工学会東北支部顧問。

土質工学会賞(奨励賞)、土木学会技術開発賞(東北支部),地盤工学会功労章、地盤工学会企画賞などを受賞。

動的解析と耐震設計(技報堂出版、共著)などの著書、土木学会論文集などに論文多数発表。

講演概要

演題「地震防災・減災の視座とCivil Engineering」

Civil Engineering(土木工学、建設システム、都市マネジメント)は社会基盤の創成・整備・維持をハード、ソフト両面から取り扱うことに大きな役目を有しています。とりわけ、日本におけるCivil Engineeringの展開では地震を中心とする自然災害に対する国民生活の安寧確保は重要な視座であると言えましょう。

この観点から、本来の防災・減災はどうあるべきかについての考えの一端を映画「七人の侍」や先人土木技術者のエピソードを紹介しながら話題提供します。

神山先生からのメッセージ

Civil Engineeringは人類の幸福に資することを本質的な使命とし、人々に平等に寄与する崇高な技術であります。その意味において、Civil Engineerはその使命を全うする「清き技術者」であります。

人はしばしば日常に埋没して、様々なモノの意味や価値を忘却します。

Civil Engineeringの世評や価値も残念ながら変転の歴史を有します。

しかし、様々な姿で水が襲い、揺れに見舞われ、地面やモノが崩れるとき、あるいは、水不足や戦の明け暮れに直面し途方に暮れるとき、人は原点に返り、日常生活の基盤を支えるモノの価値や意味を再考します。日本における人の営みはこの繰り返しの歴史でした。ここに、世代を超え、infra-structureを根本から支えるCivil Engineeringの本質があり、それを担うCivil Engineerの真価があります。正しく、清きCivil Engineerの先達、青山士の言う「万象に天意を覚える者は幸せである」の心髄と言えましょう。

東北工業大学でCivil Engineeringを修めた全ての卒業生の皆様! それぞれの場でそれぞれの人生を歩まれていることと拝察いたします。悠々自適、あるいは世相を反映した刻苦呻吟の毎日かも知れません。いずれの境遇にあっても、東北工業大学の卒業生であることを誇りとして、「清き技術者」の気概と熱情をもって、各自の道を究めることを切望して止みません。

東北工業大学名誉教授 神山 眞