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時空人(号外) Vol.13

TEMBEA PolePole
~のんびり歩こうよ~

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2020年4月29日(水・祝)
編集長・担当:菅原景一

1.はじめに

昨日の編集後記にも書きましたが、本日4月29日は授業日でしたよ。きちんと受講しましたか? 昨日のセミナーIIIで2年生はオンライン面談の実施が案内されましたね。今後、1年生、3年生と同様に面談が始まります。普段の対面授業で実施する場合には90分で10人程度の面談ができるのですが、オンラインで実施するとなると面談に要する時間は同じでも接続や面談が長引いた時を想定して一人当たり30分程度で先生方は計画されています。30分×(皆さんの人数)でトータルで要する時間は・・・計算してみてください。皆さんも同様で、いつもだと履修計画をしている時間に順番に面談ができたのですが、別の時間に面談を行う必要が出てきます。なので、お互い、うまく時間を調整あってなんとか実施していきましょう。

2.今日の一冊 『あなたは教室で何を感じていますか』
僕の学校はアフリカにあった』(高野生著 朝日新聞社 1991年)

~ 本からの引用 ~


アルーシャ宣言 1967年2月5日

「我々貧しい国の人間は、今まで、豊になろうと、『金をくれ! 物をよこせ!』と営々と叫び続けてきた。しかしいっこうに豊になったためしがない。それはなぜか?国の、人間の発展は金だ、物だと考えていたからだ。金が―物が―人間を創ると信じていたからだ。衣食足りて礼節を知るなどという格言は、我々が持つべき言葉ではない。我々は知っている、我々自身こそが、人間こそが、国家を、発展を、金を、物を、そして人間自身をも創り出せる唯一の存在であることを。そしてそれは、石油もダイヤモンドも、ありとあらゆる資源をもたぬ我々が、百パーセント賭けられる対象であり無限の財産である。

我々は確かに独立を勝ち取った。だがそれは自立ではない。我々は形のみ取り戻しはしたものの、その中身を再び奪われてしまったのだ。

聞け、兄弟たちよ。 自立とは自活ではない。 発展とは金ではない。
我々は食するために生きるにあらず、生きるため食し、我が子のために生きるなり。
豊かさとは人間なり。
独立とは人間の自立なり。」

「JOLIUS K. NYERERE」


著者の高野生さんは1965年岩手県生まれ。72年東京都墨田区立西吾嬬小学校入学。75年東京都三宅島阿古小学校に転校。79年同校形式卒業(小学校時代ほとんど登校せず、7年間の出席日数は1年にも満たない)同年阿古中学校入学。80年同校中退。という経歴の方です。経歴から容易に想像できると思いますが、アフリカに旅立つまで小学校から登校拒否をくり返し、重い自閉症で人と話すことができなかったそうです。

この本は、私が青年海外協力隊員としてタンザニアで暮らしていて、『タンザニアの人たちって、なんだか向上心がないな・・・』、とか『先進国の援助って本当に途上国の発展のためになっているのかな』とか思っている時に読んだ本で、内容は大分忘れてしまっていますが、この「アルーシャ宣言」には、こんな時代からこんな事を宣言している大統領がいるのに、この国はいまだにこうなのか・・・と衝撃を受けたのですごく印象に残っていたので紹介しました。因みに、NYEREREさんはタンザニア独立の時の大統領でタンザニアの父と呼ばれている方です。

んで、このアルーシャ宣言を書くために本を探すと・・・無い・・・買おうと思うと本屋に無い・・・ので中古を買いました。そして、アルーシャ宣言を探してちらっと編集後記を見るとこんな事が

~ 本からの引用 ~


『僕の学校はアフリカにあった』この一冊を読んで下さったあなたが、今もし15歳なら、あなたは教室で何を感じていますか。またあなたがもう卒業していたり中退していたりしたなら、あなたの学校はいったいどこにありますか。そしてそこでは、どんな人々がどんなふうに暮らしていますか。

あなたが人間として生きているかぎり、学ぶことは一生続きます。そこからは誰も逃げることはできません。そして学ぶことは、なぜなぜ問答をくり返すことだと思います。文字と言葉は空気のようなものですから、その意味を本当に見つけるために、いつもよりほんの少しだけ瞳を大きく開けて、ちょっとだけ違う方向を眺めてみてはどうでしょう。


私も同感です。学ぶことは一生続くと思います。そして、学び続けられる人がワクワクした人生を送れるのではないかと思います。学校を卒業すれば勉強しなくて良い、働き出せば勉強しなくて良いなんてことはありません。なので、皆さんも一生学び続けられるような進路を見つけてもらえれば素敵だなと思います。

編集後記

さて、本日の祝日の講義受講お疲れさまでした。なんか不思議な気持ちですね・・・。休みの日に授業・・・ってのは。
昨日のこと、私が担当するセミナーの学生が授業終了後すぐに面談の時間について自分から問い合わせをしてくれました。うれしかったですね。そしてやる気を感じましたし、私のやる気も高めてくれました。ありがとう。こんな時だからこそ、お互い積極的に取り組んでいきましょう。

 
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