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時空人(号外) Vol.21

TEMBEA PolePole
~のんびり歩こうよ~

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2020年5月19日(火)
編集長・担当:菅原景一

1.はじめに

今日は雨ですね。皆さんは雨は好きですか?・・・時と場合によりますかね。実は私は嫌いではないんです。もちろん洪水になるような雨は困るんですが、普通の雨は良い。家に居て窓の外を見ると、地面が濡れていて、近所の庭木が濡れていて、特に今年は雨が少なかったので生き物たちが潤っていくように見えますね。そうやって内部の水分を取り戻していく様子を雨音を聞きながら眺めていると気持ちが落ち着きます。

山にいるときは雨に当たるとちょっと気持ちは凹むんですけど、それもまた悪くないんです。最近の雨合羽は性能が高くなっているので、あまり不快じゃない。そんな合羽を着て歩いていると、雨の雫と自分の呼吸くらいしか音は聞こえない。そんな自分自身と布一枚外にある自然を感じながら歩くのもいいものです。

はじめから、話が逸れてしまいましたが、対面授業の延期が発表されましたね。7月2日から・・・ですか。とはいうものの、どうですか?オンライン授業は?学ぼうという意識がしっかりしていれば意外と悪くない?動画は何度も見直して、確認できるし、移動に伴う時間ロスも無いし・・・と良いこともあるのではないかと思っています。

が、最近NHKで“未来少年コナン”の再放送をやっているんですが、その中でオジーが人間は一人では生きていけないと言うシーンがあるんです。その意は学びにも通ずるところがあって、学問的な勉強はできるかもしれないけれど、本質的な学びは一人ではできないんだということではないかと思います。だから、4年生の研修や大学院については、十分に配慮をしたうえで先行して対面で実施されるのかと思います。

それ以外の皆さんは、もうしばらくの辛抱です。自分が罹らないように、感染源にならないように気を付けながら無事に対面授業が始められることを待ちましょう。

2.ちょっと余談 『日経ものづくり2015年4月号から』

最近読んだ雑誌(日経ものづくり2015年4月号)に『こんな工学部は不要』という特集記事が掲載されていました。その記事には企業で求められる人材像は『問題解決能力がある人』であると記載されていました。“考えて、試作・実験し、評価しまた考える―――。失敗を重ねながら深く考えるこのサイクルを繰り返すことができる人が少なくなっている。”と

なぜか・・・最近は社会にも企業にも失敗をさせながら人を育てていく余裕が無くなってきている感じがします。その余裕のなさの波が学校教育へも押し寄せているのも事実、皆さんのこれまでの学校生活を振り返ってみても何となく思い当たるところがあるのではないでしょうか。失敗する前に先生が助言や注意をしてくれたことが多々あったのではないでしょうか?確かに命に関わるような事故になってしまっては大変ですが、本来人間は小さな失敗や間違いを経験して自分で考えて改善することを繰り返して成長するものだと思います。恐らく皆さんは、学校では失敗しないように、なるべく効率良く答えにたどりつけるように教育を受けてきていると思います。従って、手順が示されない、何が正解かわからない、そういう問題に悶々としながらも取り組む経験・訓練をあまりしていないと思います。なのでまずは、トライアンドエラーを繰り返すことができる忍耐力を養ってほしいと思います。簡単に答えが見つからないからと言って投げ出したり、諦めたり、イライラしたりしないで、じっくりと取り組む力です。

また、ここでいうところの『問題解決能力がある人』というのは、与えられた問題を解決するだけではなく自分から問題を見つけて改善していける人のことをもいっているのだと思います。はじめは与えられた課題をこなすことだけでも大変だとは思いますが、卒業して社会に出れば、将来的にそのようなことが求められることになるので、いまのうちから『課題解決能力』を意識して生活してもらえればと思います。

編集後記

今回は雑誌の記事の紹介でした。5年以上前のものなのでバックナンバーが手に入るかはわかりませんが。。。私のところにはありますし、図書館でも購読していたと思うので、残っていればあるかもしれません。現在就職活動中の皆さん、例年と全く違う状況でどうしたものかと困っていますよね。でも、こんな時だからこそ、いろいろ思い通りにならないからといってイライラするのではなく、ここをチャンスととらえて前向きにチャレンジしてみたら良いのではないかと思います。うまくいかなかったしても言い訳は「コロナのせい」にして、うまくいったときには「自分の頑張り」のおかげにするくらいが丁度良いのではないでしょうか?(笑)。冗談はこのくらいにして、まじめに、皆さんの頭はまだまだ柔軟ですから、その気になれば大抵の事には対応できると思います。ピンチをチャンスに変えるよう前向きに取り組んでいきましょう。

 
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