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~のんびり歩こうよ~
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2020年4月21日(火)
編集長:菅原景一
執筆担当:権永哲
1.自己紹介
新入生を含む学生の皆さんに簡単に自己紹介をします.私の出身は韓国,名前は権.フリガナとしては「コン」を使っていますが,韓国語の発音としては「クォン」に近いかな?書くにも呼ぶにも不便なので,「コン」にしました.正直,短くて,書きやすいので気に入ってます.
さて,専門の話も少ししてみます.私の専門は「土」です.土とは言っても,土はどこから来たのかとか,構成鉱物は何なのかとかには別に興味がないです.あくまでも「建設材料としての土」に関する勉強・研究を行う「地盤工学」が専門です.新入生にはまだ難しい話でしょうが,2年生になったら勉強してみましょうね.なぜ,地盤工学を専門として選んだかというと,自分が大学4年生の時,斜面安定問題をコーディングした際に,意外とわかりやすかったし,提出したコーディングが先生から褒められたからかな?振り返ってみれば,非常に単純で,小さな出来事が人生を大きく変えてしまいましたね.その後,大学院に進学したことや日本への留学までの話は,またいつかどこかで.10年ほどのソウルでの生活に幕を閉じ,2017年から本学の教員として在職しています.ちょうど,私も今年で都市マネ4年生になりました.来年の春には卒業してしまうかもしれません(笑).皆さん.よろしくね!
2.人工知能(AI)と機械学習(ML)
AIはもはや一般用語になっているほど,広く使われています.日本だけではなく,世界的にもこれからその利用が拡大されると思います.AIは既に我々の日常生活にも影響を与えています.何気もなく使っているメールボックスのスパム仕分け機能,YouTubeの動画推薦機能などがAI技術をベースにして開発されています.これからは自動運転車(autonomous vehicle)も続々と登場するでしょう.
実はAI技術は1950年代に開発されたそうで,最近のブームは「第三次のブーム」と呼ばれています1).なぜ,2度目までのブームが定着せずに終わったのかについては,話が長いので省きますが,各産業界が積極的にAI技術を取り入れようとする現状を考えますと,今度のブームは前回よりは長くなりそうです.本学もAI教育を推進する動きが昨年度から既に始まっており,本学科も教育・研究の場においてAI技術の導入が予想されます.実に皆さんが4年の卒業研修や大学院研究に1つの研究ツールとしてAI技術を駆使して結果を出すことも十分考えられます.
さて,今日,皆さんに紹介したいのは,AIの一種で,コンピューターが自ら学習を行う機械学習(machine learning, ML)に対するオンライン講座です.Stanford大学Andrew Ng(アンドリュー ウン)博士が講義を引っ張っていて,既に世界中から数百万人を超える方が受講しています.講座は英語を使っていますが,映像の右下にある字幕機能から日本語字幕を選ぶことも可能です.まずは,気軽にIntroduction(映像5編,ランニングタイム42分)を聞いてみてはいかがでしょうか.機械(コンピュータ)がどのようにして学習するのかについて,焦点を合わせてみることをお勧めします.ちなみに,このオンライン講座はすべて無料です(修了証が必要な場合のみ有料)が,会員登録は必要です.次回にはAIが土木工学分野に使われた事例を権の研究紹介もかねて皆さんに伝えたいと思います.それでは.
Stanford University, Andrew Ng博士の「機械学習」オンライン講座サイト
https://www.coursera.org/lecture/machine-learning/welcome-RKFpn
参考文献
1) 総務省ホームページ:第1部 特集 IoT・ビッグデータ・AI~ネットワークとデータが創造する新たな価値~,https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc142120.html,2019年4月20日アクセス
編集後記
“時空人(号外)”のメッセージですが、オンライン授業の準備をされている真っ只中で、先生方の手間を増やしてしまっているのだと思います。しかし、学科の先生方全員にお願いして良かったなと私個人は思っています。(泊先生ありがとうございます)。普段の授業では聞くことの出来ないような先生方のプライベートなお話が聞けるし、自分が知らなかった情報が知れて・・・私が一番楽しんでいることは間違い無いですね。
さて、今回も権先生の留学話とかいろいろ気になるところですが・・・。AI のオンライン講義を少し見てみました。いやー・・・英語・・・。もちろん日本語字幕を設定したんですが、字幕が読み終わらないうちに次に進んでいってしまって大変でした(笑)。そんな字幕を読みながら、気になったのが、この字幕もAI が処理しているのか・・・?と。私もAI に負けていられない(汗)。もう一つ気になったのは、現在のプログラミングは自己改修するんだそうで、怖いですよね。ターミネーターの世界はすぐそこにきているのかも知れない。そんなAI をもっと学んでみたくなりました。皆さんもぜひちらっとでも覗いてみると良いと思います。
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