TEMBEA PolePole
~のんびり歩こうよ~
Vol.15 < Vol.16 > Vol.17
2020年5月4日(月・祝)
編集長:菅原景一
執筆担当:川村智美(学科事務室)
1.学科事務の川村さんからメッセージ
(執筆:川村)
新入生の皆さんこんにちは。都市マネジメント学科の学科事務を担当しております川村と申します。皆さんとは4月3日の入学セレモニーの前に体育館で学生証をお渡しする際にお会いしているのですが覚えていますか?(とは言っても受付をしていた二人の内の一人ですのでどちらかわからないですよね・・・)
学科事務と聞いてもピンとこないかもしれませんので、どのようなことをしているのか簡単に説明したいと思います。工大には8つの学科があり、各学科を担当する事務職員が一人ずついます。学科の学生の皆さんの様々な情報を取りまとめて先生方にお知らせしたり、学内の各課からの要請に応じて皆さんに連絡事項をお伝えしたりすることもあります。
また、皆さんが学科の先生と連絡を取りたいとき、予定を確かめたいときなどは学科事務に聞くのが早いです。先生方の予定を一番把握しています。他に、学内には色々な課がありますが、どの課に聞けばよいのか、どこで手続きをすればよいのかわからないこともあると思います。そのような時も学科事務に聞いてもらえばすぐに確認することができます。
都市マネジメント学科事務室は7号館1階にあります。直接訪ねるのは大学に来ることができるようになってからになると思いますが、電話で問い合わせをしても大丈夫です。何か困ったことがありましたらいつでも気軽に相談してください。
※皆さんにお送りしている「CAMPUS LIFE2020」に各種手続きと窓口の連絡先について記載されていますので、そちらを是非読んでみてください。
2.今日の一冊 『旅は区切りがあるから真剣になる』
『TraveLife』(本田 直之著 (株)マガジンハウス 2015年)
(執筆:菅原)
~ 本から抜粋~
今日一日を旅だと考えたら、さまざまなことに感謝できる。
旅にははっきりと終わりがあるから、旅している間にいろいろ満喫したいと思い、時間を大切にする。だが、日常生活は「いつまでも続く」と思ってしまうから、だらだらとムダに過ごしてしまう。
魅力的な街の住人でさえ「今住んでいる街の楽しみ方は?」と聞いてもたいした答えは返ってこないが、「じゃあ、明日いま住んでいる街から離れなきゃいけないとしたら、何をしますか?」と質問を変えると、バラエティあふれる魅力的な答えがたくさん出てくる。
「一生に一度しか来られない土地を旅行中で、今日が最終日」
こんなふうに考えて日常生活を送ってみよう。きっと、ここも行きたい、あそこも行きたい、あれを見ておきたいこの店のあれを食べておきたいと思うはずだ。
締切りがあることが旅のいいところで、人生もそれは同じだ。
「明日死ぬ」「三日後にこの世界から永遠に旅立つ」とは誰も思っていないから、ちょっとしたことで不満が出てきたりする。
「明日までしか生きられない」と思ったらダラダラしている時間はないし、やりたいこともたくさんあるし、もっと面白い人生になる。
「人生の終わりまで、あと何回、旅ができるだろう?」
「あと何回、ご飯が食べられるだろう?」
「あと何回、この人に会えるだろう?」
まるで旅のように、僕は人生の有限性を考えるようにしている。二〇代だったら、ピンと来ないかもしれないが、親や祖父母など年上の大切な人について、「あと何回、この人と会えるだろう?」と考えると、意外に少ないことに気づいてびっくりするだろう。七〇代の両親だとして、年に一回会うとしたら、あと10回くらいしか会えない。そう考えると、「大事にしなきゃな」と思うし、時間を無駄にしてはいけないと実感する。
実際の旅は、有限性のなかでいかに楽しむかの、絶好のトレーニングだ。
一年でも一ヶ月でも一週間でも、限界があるのは同じ。
「この一週間で、やりたいことをどれだけやれるか?」
「この一ヶ月で見たいものをすべて見るにはどうすればいいだろう?」
真剣に時間の割り振りを考えてみよう。
一ヶ月の旅なら行き当たりばったりでも楽しめるかもしれないし、僕の学生時代のフィジーやハワイの旅はノープランだから楽しかった面もあるけれど、会社で働いている大人の旅は、長くても一週間くらいだろう。タイムマネジメント能力、コーディネート力が不可欠だ。
たとえばハワイに一週間行くとする。日本からだと五泊七日になるから、食事は夜五回、昼五回。このなかでどれだけハワイのおいしい店やB 級グルメを味わえるかは、いかに時間を配分するかにかかってくる。食事だけではなく、「サーフィンをやりたい」「子ども連れで楽しみたい」「くつろぐ時間もとりたい」と他にもやりたいことはあるから、調整が必要だ。
僕は旅するとき、必ず自分でスケジュールを作ってスマホに予定を入れていく。五泊だったら五日分、食べたいレストランを入れ、予約する。ヨーロッパの特別いいレストランは車で5 時間もかかる小さな村にあったりするし、三つ星は気まぐれで行っても席がないから、移動時間を含めて事前のタイムマネジメントをしておかなければ楽しめない。
旅をすることで時間の大切さがよくわかったら、日常生活でもそれを活かす。「一週間は168 時間」という意識をもち、タイムマネジメントしてみよう。
是非、この本はみんなに読んでほしいと思うのですが、私が共感できる部分が沢山ありました。ここに紹介した文章の中でも「締め切りがあるところが旅のいいところで、人生もそれは同じだ。」と考えるところなどよくわかる。青年海外協力隊でタンザニアで暮らしていたとき、「この2 年間だから頑張れる」、「もう一年頑張ろう」と思えるよな、一生ここに居なさいと言われたら厳しいかもしれないなーとよく仲間と話していたことを覚えています。だから、限りがあるからがんばれることって結構あると思うんですよ。大学生活は4 年間です。4 年生は残り11 ヶ月。実際にはそんなにも残っていません。1 年生も入学セレモニー以来大学に来れていませんが、既に一か月が過ぎてしまいましたね。なんとなく、まだまだあるような気持ちになっていませんか?一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。
それから、「人生の有限性を考えるようにしている・・・大切な人についてあと何回、この人と会えるだろう?」って? まだ、自分の両親について考えたことはなかったのですが、以前にも書いた祖父については時々思うことがあります。「いろいろな経験談をあと何回きけるのか・・・」、「あの頑固な様子を何度見られるのか・・・」と。また、友人や知人に対しても同じこと、自分と同じ世代の人が多いので、会えなくなることをあまり考えないで接していることをたまに反省します。「あのとき、きちんと話を聴いてあげられていただろうか?」、「自分の言いたいことに終始していなかっただろうか?」、「もっと別の対応をすればよかったかも?」とかね。いろいろ考えることもあります。もちろん、その時々で、自分がよいと思った行動をとっているはずだとは思うんですが、その一つ一つを『この一回しかない』と思って選択して行動するのと、なんとなくいつも同じように行動するのとでは、相手の人生に対してもですが、自分自身の人生に対する重みが違ってくるのではないか・・・と今書きながら思いました。
編集後記
(執筆:菅原)
はじめに、編集後記を書いていてはじめにってのも変ですが、今回メッセージを執筆してくださった、学科事務の川村さんは、須藤学科長が“表のドン”、泊先生が“ラスボス”だとすると“影のドン”的な存在(勝手に書いてすみません)です。我々教員も事務手続きをはじめ学科に関する様々な、沢山の、ことでお世話になっている方です。また、都市マネジメント学科に関わる唯一の女性でもありますので、そのあたりも含めて、何か困ったことがあったら、相談してみてください。
さて、すっきりしない感じで始まってしまった2020 年度ですが、この時期よくあるのが、今年度の目標は?っていう質問…。1 年生は、大学に入って、他の学年の学生は新しい年度になって、心機一転、部活やサークルを頑張ろうとか、勉強を頑張ろうとか、それぞれに目標や思いを持っている人も少なくないでしょう。一方、目標はといわれても・・・という人もいるでしょう。私はあからさまにそういうことを聞かれたり、書かされたりすることに違和感がありました。そういうことは自分の中にそれぞれが持っていればいいことでしょうと、面倒な生徒、学生でしたね。先生からすれば一つのけじめとして考えてみようってことなんでしょうけど・・・。そうは言ってもこれまでの自分を振り返って次にどうするかを考えることは大切なことだと思います。結構時間はあるし、どこかへ遊びにも行けないこんな時だからこそ、少し考えてみるのも良いのではないでしょうか?
日本では1年の区切りは12月に、学年の区切りは3月にありますね。月の区切りは30日か31日、週は・・・とそのタイミングを短くしていくと日、時間、分、秒、最終的に瞬間となり、すなわちそれは『一期一会』ということ。もうすぐ母の日ですね。たまには何か感謝の気持ちを伝えてみるのも良いのではないでしょうか。もちろん、いつも皆さんの心の中にあるのはよくわかっていますよ。
Vol.15 < Vol.16 > Vol.17
indexに戻る
学科COVID-19対応特設ページ
学科web「時空人」トップ