高校生フォトコンテスト2016審査結果

厳選な審査の結果，下記の作品を選出いたしました．受賞者には2017年1月中に，所属高校宛に郵送にてご連絡いたします．なお，下に掲載する作品は応募作品をスキャナで取り込み，一部トリミングしております．賞の講評は審査員で写真研究家の大坂 猛 先生にお願いしました．

最優秀賞（副賞 iPad Pro）

講評：

撮影した季節が、紫陽花の咲く時期と周りの緑の樹木とが、順光による光線で撮影し完成された写真です。作者が、コンクリート(人工物)の歴史ある橋台に、興味を持ち被写体の対象として、撮影した事は素晴らしい事です。フォトコンテストのテーマとして、大変相応しい作品でした。

（応募者コメント）須賀川橋を散歩していたとき、不自然なコンクリートの箱の上に咲く紫陽花を見つけ、人工物と自然の調和の美しさについ引き寄せられました。不自然なコンクリートの箱は、１５年前まで活躍していた橋の橋台だったそうです。

宮城県白石高等学校からコメントをいただきました．

学長賞（副賞：iPad mini 4）

講評：

安定した写真構図が良いですね。又、天候が曇天なので橋のワイヤー等の造形が抽象的で、画面を一段と引き立たせているのではないでしょうか。また、作者のコメントが素晴らしく、この一枚の写真に凝縮し表現された作品です。

（応募者コメント）日本有数の流域面積をほこる石狩川に新しい橋が架かった。広い川幅と豊かな水量のこの大地には吊り橋の構造が必要である。この橋の開通により対岸の人々の利便性は格段に向上した。天にそびえるワイヤーの造形は未来につながる太い絆である。

北星学園女子高等学校からコメントをいただきました．

 

優秀賞（順不同）（副賞：図書券10,000円）

（応募者コメント）母と買い物に行った帰り、いつもと違う道を通ったときにカラフルな文字が目に止まり、撮影しました。この橋は、ただ川の向こう側をつなぐだけでなく、防災にも使われ、みんなの命をつなぐことにも役立っているんだと、いうことに気が付くことができました。

（応募者コメント）天草市の染岳の麓にある施無畏(せむい)橋は、１３０年程前に架けられた熊本県の重要文化財になっています。水面に映った橋ときれいなアーチを形成し、そこに太陽光が反射して幻想的な姿を見せています。

（応募者コメント）長沼の近くを散歩していた時に、水門から見える夕日を撮りました。夕日が沼に反射してとても綺麗でした。

（応募者コメント）私の暮らす町に1921年から2007年の春まで運行していた、くりはら田園鉄道という鉄道です。今は利用されていない線路を見ると哀愁を感じます。

佳作（順不同）（副賞：図書券3,000円）

（応募者コメント）夕日に照らされ帰路についた人々の、あたりまえに通る橋や道がすべて土木関係の方々の尽力によってできていることを考えると感謝しなければいけないと思い、この橋を写しました。

（応募者コメント）近所にある石橋です。彼岸花がきれいに咲き誇り、橋のアーチと組み合わさって,とても感動的な写真が撮れたと思います。天草には、現在も使われている石橋が沢山あり、昔の人の技術力の高さが体感できる街です。

（応募者コメント）先日行った鳴子橋の写真です。初めて行った鳴子橋ですが紅葉がつきはじめとても綺麗でとても印象に残ったのでとりました。

（応募者コメント）私が通う迫桜高校は通常の高校と違い校舎が異形です。ガラスが多く、写りこむ空はとても綺麗です。

2016年12月13日公開