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時空人(号外) Vol.8

TEMBEA PolePole
~のんびり歩こうよ~

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2020年4月22日(水)
編集長:菅原景一
執筆担当:中山正与
中山正与 教授

1.はじめに

(執筆:中山)

皆さんお元気ですか。環境関係の講義を担当している中山です。この春から一人暮らしを始めた方も多いのではないかと思いますが、慣れましたか?

これまではご両親や学校の先生などに何かと面倒を見ていただいてここまでこられたのではないでしょうか。一方、大学を卒業し、就職し、そして結婚して子供ができれば、その面倒を皆さんが見るようになります。ご両親が年を取ればその面倒を見なければならないかもしれません。私たちは年を取るにつれて面倒を見てもらう立場から面倒を見る立場に変わっていくのです。

それでは二十歳前後の皆さんのような大学生はどのような立場にあるのでしょうか?子供時代のように細かく面倒を見てもらうこともなければ、現状において面倒を見なければならない子供やご両親のいる方は、ほとんどいないと思います。大学生の年代は“自分が自分の面倒を見る”というような立場にあるのではないでしょうか。ご両親や、先生や友達に相談するのはもちろん結構ですが“自分の面倒は自分がしっかりと見る”という意識を持ちながら学生生活を過ごしていただきたいと思います。

現在のような自宅学習の状況が続くと生活が不規則になりますので、体調の管理には十分注意してください。早く大学に出られるようになり、楽しい学生生活を過ごせるようになることを期待しております。

2.今日の一冊:藤原正彦著「国家と教養」新潮新書(2018)

(執筆:中山)

最近読んだ本です。『民主主義国家では、政治を司る人も、選ぶ立場の国民一人一人も、十分な教養をもつこと、成熟した国民になることが不可欠なのです』『国民が教養を失い、成熟した判断力を持たない場合、民主主義ほど危険な政治形態はありません』と書かれています。選挙権が「満18歳以上」に引き下げられました。学生の皆さん、大いに勉強して教養を身に付け、しっかりと日本を支えられるようになって下さい。

この本の著者の藤原正彦さんには沢山の著書がありますのでご存知の方も多いと思います。数学者、エッセイストでお茶の水女子大学名誉教授です。熱く、そしてユーモアがあり私の好きな作家の一人です。父が新田次郎さん、母が藤原ていさんで共に作家です。

編集後記

(執筆:菅原)

今まさにその力を試されている時なのかもしれないと思いながら読んでいました。“自分の面倒は自分が見る”仙台で一人暮らしをしている人も実家で暮らしている人も、普段の生活に早く戻れるように自分が何をすべきかを考えて行動する。不要不急の外出を避けるということは、自分の生活を見直し、いつ何のために外出するか?それは絶対必要なのか?外出の際にどこで何をするのかきちんと考えて行動しないと無駄な外出が増えてしまいますからね。私が勝手に思っていることですが、仙台での新型コロナウィルスの感染拡大の出発点は 3 月末の 3 連休・・・とあるバーにいた方々。そのとき仙台で何があったか覚えていますか?東京オリンピックの聖火が宮城に到着し、式典、聖火の展示・・・あの強風の中でよくも着陸したもんだとパイロットの技術に感心しましたが・・・。あれは本当に必要なことだったのか?3 密を避けてくださいと強く訴える政府が自ら 3 密を誘発したのではないかと・・・。聖火の見学は不要、不急の外出には当たらないのか?聖火を見る見ないは人命に関わるのだろうか?

何が言いたいのかって、今回の紹介文に書かれていること、“政治を司る人も、国民一人一人も、十分な教養を持つこと”それを失い判断力をなくすと危険なことになる・・・。今の日本、世界はその危険な状態になってはいないだろうか・・・

 
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