Skip to content

時空人(号外) Vol.5

TEMBEA PolePole
~のんびり歩こうよ~

indexに戻る

Vol.4 < Vol.5 > Vol.6

2020年4月17日(金)
編集長:菅原景一
執筆担当:北條俊昌

1.はじめに

(執筆:北條)

Vol.5を担当します、北條です。よろしくお願いします。

最近はどの媒体のニュースでも新型コロナウィルス(COVID-19)に関するものばかりで、気が重くなっている人もいるかもしれませんが、あと1週間で今年度の授業が始まりますので楽しみにしていてください。私は土木の中の環境分野を専門としており、1年生前期の環境・防災工学(の環境部分)や3年生前期の上下水道工学の講義をしていますが、今日は最近読んだ「土木」に関連する新型コロナウィルスのニュースを皆さんに紹介します。

2.【図解】手洗いがほぼ不可能な国も…せっけんと水の普及状況

(執筆:北條)

AFPBB NEWS 2020年4月6日
【図解】手洗いがほぼ不可能な国も…せっけんと水の普及状況
https://www.afpbb.com/articles/-/3277262

新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症の予防・対策には「うがい」、「手洗い」、「マスク」が重要であることは以前から言われています。われわれ日本人にとっては家の水道の蛇口をひねれば安心・安全な水が出てくることは当然のように感じていますが、このニュースの中には自宅で十分に手を洗うことができない人が世界中にたくさんいる、ということが興味深い図を用いて説明されています。ちなみに日本の水道普及率は2017年度末で98.0%です。海外に行ったことがある人はミネラルウォーターを買ったり、水道水を使う場合も煮沸をして使用したことはありませんか?世界中で日本の様に水道水をそのまま飲める国は15か国程度と言われており、この点において日本は非常に恵まれた国であると言えますね。

しかし何故、日本ではこのような素晴らしい水道システムが出来たのでしょうか?それは約130年前の明治の時代に遡ります。開国をした日本には海外からコレラやチフスなどの感染症が持ち込まれ被害が出ていました。当時の状況も今の新型コロナウイルスによる状況に近かったかもしれませんね。感染症の蔓延を防ぐために衛生環境の向上を目指して整備が始まったのが水道および下水道です。おそらく当時の土木技術者達は「感染症を防ぐ」という大きな使命感を持って整備を進めていたことでしょう。

皆さんも今このように安心・安全な水道を使えることを偉大な先人達に感謝しつつ、新型コロナウイルスに負けないように適切に手洗いやマスクの着用を心掛けて下さい。そして皆さんのような将来を支える土木技術者の卵と元気な姿で大学でともに学べる日を楽しみにしています!

編集後記

(執筆:菅原)

私もさっそく紹介されているWEBサイトを見てみました。その2ページ目にアフリカの石鹸と水の普及率が掲載されていましたが、私の母国であるタンザニアは48%グラフの中では比較的良い方の国として掲載されていますが、私の実感としては・・・本当か?という感じです。水道の蛇口はあるけど水は出ない、水は出るけど時間が限られる、出る水は茶色・・・ですから、統計的な数字から見えるものと現実はまた違うものだなと思ってグラフを見ていました。そんなことを思っていた今まさに、安倍首相が記者会見で緊急事態宣言を全国に広げる旨を発表している様子がテレビで放映されていました。すでに皆さんは十分に配慮して行動していると思いますが、今まで以上にお互い気を付けて、蛇口から出る飲料可能な水で手洗いうがいができることを感謝しつつ、できることから感染拡大に協力していきましょう。

みんなで努力した分だけ早く元の生活に戻れると信じて私は行動します。

 
Vol.4 < Vol.5 > Vol.6
indexに戻る
学科COVID-19対応特設ページ
学科web「時空人」トップ