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時空人(号外) Vol.12

TEMBEA PolePole
~のんびり歩こうよ~

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2020年4月28日(火)
編集長・担当:菅原景一

1.はじめに

さて、昨日から授業が始まりまして・・・オンラインですが・・・。いかがですか、オンデマンド授業、リアルタイム授業どちらも体験しましたか?どっちがどっちかわかります? オンデマンドというのは、事前に準備された動画を観るタイプの授業で、リアルタイムというのは授業の時間に画面を通じてではあるけれど、先生がその場でお話しされるタイプの授業です。それぞれ良し悪しはあると思いますが、皆さんの好みはどちらでしょうね?寝転がってても、ご飯を食べてても、寝間着でいてもばれないからオンデマンドが良い!なんてことを言ってはいけません。精神衛生的にも規則正しい生活が大切だそうです。芸能人がオンライン中継している動画では、朝の5時や7時に就寝、なんて昼夜逆転生活を後押しるものもあるようですが、皆さんは、程々に夜は寝て昼間は起きて授業に参加してくださいね。

ちなみに最近の私は夜10時就寝の朝4時起床という超健康的な生活をしています。朝四時に起きるってのはそれだけで3文得した気分です。是非皆さんもやってみてはいかがでしょうか?

2.今日の一冊 『幸福に老いる十の心得』
96歳の大学生-やりたいことはまだまだある-』(歌川豊国國著 PHP研究所 2000年)

~ 本からの引用 ~


5.青春とはつねに幸福だと思うこと

自分自身が幸福だと思わなかったら、幸福はやってきません。

幸福感は他人が感じるものではなく、あくまでも自分自身が歓びをもって感じるものです。反対に自分が不幸だと思ったら、それは不幸の始まりです。

たとえば、会社の職場でも、恒に「ブツブツブツ」と文句ばかり言っている人がいるはずです。

「社長は冷遇してる。部長は私をいじめてる。上役は私に嫌な仕事ばかり命じてる」といって、不平・不満ばかり言っているひとがいます。そういう人は、たとえどれだけ給料をよけいにやろうが、どれだけ優遇しようが、やはりブツブツ文句を言うタイプの人間なのです。

その人は、「自分はそんな人間だ、恵まれない不幸な人間だ」と思い込んでしまい、むしろ、自分で不幸をつくってしまっているのです。

これではいけません。自分の身の回りに、ほんの少しでも「幸福」の種を見つけることから始めて下さい。

「自分はなんて幸福な人間なんだ」と思うことができたときから、ホンモノの幸福が始まります。
ほころび始めた桜の蕾を見て幸福感を感じない人に、四季の美しさも春の歓びも巡ってくるはずありません。幸福はいつも自分の心の中から始まるのです。

10.青春とは自己を信じること

自己を信じることとは、聖域を変えないことです。

自己とはある意味で宇宙の中の唯一無二の存在といっていいでしょう。その自己を信じることは、その宇宙の中の聖なる生き物であるという人間の存在を、まるごと「肯定」することだと思うのです。

自己という名の聖域を守ること。それが、すべての出発点であるのです。

自己を信じるということは、自分の信じた「道」を、迷うことなく歩き続けることでもあります。まっすぐに、遥かな目標に向かって、たゆみなく歩き続けること。私が九十歳を過ぎてから高校に通い始め、さらに大学にも行くと言い出したとき、家族や親戚はもちろん、周囲の人々はあきれ返り、あからさまに侮蔑の表情を浮かべた人もいます。

それが、雑誌やテレビで紹介されたときも、賛辞を呈してくれる人達がいる一方で、悪口雑言を投げつける人々もいました。

でも、私はくじけませんでした。黙々と自分の信じた道を歩き続けたのです。

自分の可能性を信じ、健康や長生き、幸福、人生の歓び、それらすべてに感謝の念を持って過ごせること。それが、本当の意味での「生涯青春」ではないかと思うのです。

私は九十六歳。現役の大学生。その自分を信じて、これからも歩き続けようと思っています。


著者の歌川豊國さんは、浮世絵師で93歳で大阪府立桃谷高校に入学し、96歳で近畿大学法学部に入学して勉強をするなんて、とても前向きな方ですよね。

私には97歳(当時93歳)になる祖父がいます。その祖父の畑で私は野菜を作っています。この本も祖父の本棚から借りてきたものです。何年前に買った本かはわかりませんが、どんなに早くても15年前、祖父が78歳の時なんですよね。私の祖父もなんというか・・・前向きなんです。3年前に卒寿のお祝いをした時にこう話していたのを今でも覚えています。『私には、やりたいことがまだまだあってやりきれない。100歳まで頑張る』と。

まさにこの本の著者のようだなと思って、筆者と祖父を重ねてこの本を読んでいました。

そんな祖父を見ていて、すごいなと思いつつも、本当はもっともっと自分自身の手で色々やりたいことがあ
るんだろうなとも思ってしまいます。高校の教員をしていた祖父は、若い頃は仕事で自分の時間が取れず、退
職後も色々引っ張り出されて自分の時間が無く、やっと自分の時間ができた時には、体力的に体がいうことを
きかなくなってきて、断念していることもあるんだろうなと思うんです。

『何を始めるにも、遅すぎることはない、やりたいと思った時がやり時だ』とよく言われますが、周囲の事
情はどうにかなったとしても、体力的に出来なくなってしまうことというのはどうしてもあるのかなーって
も私は思うんです。退職したらとか、〇〇が終わったらとか、時間ができたらとかってつい言ってしまいがち
なんですが、多分、退職して、時間ができて、〇〇が終わった頃には体が言うことをきかなくなっていたりし
て思っていたことができないんじゃないかと思うんです。

だから、私は『やりたい時がやり時で、その時にやってみるべきだ』と思います。周囲に迷惑をかけるよう
なことでなければ、なんでもやりたいと思った時に始めてみるべきなんだと思います。そして、私はそのよう
に挑戦しているつもりです。是非皆さんもいろいろなことに前向きに挑戦してもらえればと思います。

死ぬ時に『あのときあれをやっておけばなー・・・』てのが一番もったいないじゃないですか。

編集後記

偶然とは面白いもので、昨日から講義が始まった皆さんへ今回の文章を紹介できるということ。この文章今日のためにどこかからんで持ってきたものではないのです。ただオリジナルの発行順の古いものから順番に引っ張ってきているだけなんですが・・・。すごいですよね。このタイミングでこの話題、すでに皆さんへ紹介したか否か…定かではありませんが、人は出会うべき時に出会うべき人に出会い、出会うべき事象に出会う… 思い出しました。すでに紹介しましたね。内田先生の文章でした。覚えています?まさにそれですよ。

動画を観て学ぶというのは結構しんどいですよね。iphone しかない人もいるでしょう。更に大変ですよね。見えにくい時は要望を挙げてください。何かできる工夫をしたいと思います。

最後に
明日、4月29日も祝日ですが授業日です
忘れずに講義に参加してくださいね

 
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